
映像制作事例 :【4k空撮デモ】福井県、越前海岸をドローン「MAVIC AIR 2」で飛行
— まったさん@副業ブロガーカメラマン (@mafuyu0318) August 6, 2020
MAVIC AIR 2にて4K収録、DaVinci Resolveにてグレーディングを行いました。
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DJIさんの、「あんたらがドローンに求めるものはとりあえず全部入れといたよ」感が凄いです。
4K60pや自動トラッキング、ほぼオートパイロットで撮れるクイックショット、障害物検知、自動帰還といった機能、最大通信距離は6km(!?)、速度も50km/hを超えるくらいは出ます。
高速飛行かつ風がある状態でもジンバルがうまく吸収しますし、シネガンマも搭載と、全方位に80点が付くくらいのスペックかと思います。
画像や映像そのもののクオリティも高く、色再現や階調表現も相当なもの。RAWの静止画はもちろんのこと、映像も4KHDRを名乗って全く不足のない美しさです。
「これ以上を求めるなら、もうあと10万円積んでふぁんとむを買ってね☆」な意思を感じます。その手には乗らんぞ……、、
個人が使う分にはこれで全く不足ないと思います。
とはいえ、200g超え故に制限も強いので「ライトな使い方への対応、小回り感」は弱いかもしれません。
ある程度しっかりした映像作品を作る方にとっては「鬼に金棒」な一台ですが、観光に持っていってSNSに上げる用の映像を撮る……的な、手軽な使い方にはハイスペック過ぎて使いどころがない気もします。
あくまでもカテゴリは「空撮ドローン」で、「玩具」では無いなという印象を受けました。
フライトでの1stインプレッション

実際に映像作品を創る体で使用したレビューです。
感想としては、
「Fly Moreを買っておいて良かったなあ」
です。
DJI FLYアプリにはバッテリーの残り時間が表示されていますが、TRIPOD(低速)モードのフル充電でも25分ほど。
予めカットを考えていくならまだ良いですが、その場その場で飛ばしているとあっという間になくなります。風や高度によっては15分ほどでローバッテリーで使えなくなります。
NDフィルターも必須ですね。最低ISOは100、レンズのf値は2.8固定。動画収録時にはSSは基本1/50か1/60固定ですから、太陽が出ている屋外では、ND16かND32はつけっぱなしにすることになります。
また、ウリともいえるクイックショットモードですが、50p/60pの高フレームレート撮影はできません。
横着せずに人力でやれという話か……。
60pでの操作はかなりシビア。反応性が良い反面、少し変なベクトルにトルクをかけるだけで商品映像としては使えなくなります、、

プロペラガードも同時に購入。バッテリが短命なのはこの影響かもしれません。
自分や機体、他の人の安全を考えるなら導入しなければなりません。ただし、プロペラガードを着けると一気に巨大な印象になるので、周りの方を驚かせないように気配りが必要です。

レンズは26mm相当。パンなど縦横の動きを入れると広角特有の歪みながら動く感じがあります。仕方のない話ですが。
WBはオートで問題ないかと思います。AEも優秀で、基本的には任せておけると思いますが、ヒストグラムを表示できるので、場合によってはマニュアル露出&ヒストグラムを活用するといいと思います。
自動帰還機能、「Return to Home」の精度は高く、誤差が出ても30cm程。人が手を広げられる程度の空間があれば着陸出来ます。近接警告が鳴り続けますが。
ちなみに、結構のんびりと着陸するので、補助者を含めて皆がポカーン(・o・)と上を見上げながら待っている感じになります。
操縦がある程度自由にできるようになったら、着陸地点の数m上までは自力で誘導してから着陸させた方が早いとは思います。
ユーザビリティーも考えられており、スマホを接続するコードやジョイスティックをコントローラー内部に格納しておけるなど、携帯性を高める工夫がされています。
プロペラガードは入らないにしても、ここまでのスペックの機体がウエストポーチにも余裕で入るというのは凄いことだと思います。
総括
出先での記念撮影的な使い方しかしないなら、200g以下のMAVIC miniをおすすめします。

PCでの編集やグレーディングを視野に入れた、ムービー作成をお考えなら、間違いなく買いです。商用でも十分使い物になると思います。
申請は多少手間ですが、ヘリを飛ばすよりは手軽です(笑)
