動画撮影もできるM型LEICA

「LEICA M-P」は、M型LEICAの系譜の中で唯一ムービー撮影ができるモデルです。

M10では薄型化の代償として消滅しましたので、今後また搭載される可能性はあまり高くはないですね。

私としては、レンジファインダーとしての楽しさ&描写の甘美さが好みドストライクだったのが一番の理由ですが、ちょっとした旅先での戯れや気になったものを動画で残せたら楽しかろうという理由もありM-Pを購入しました。

https://matsudaikuya.com/leica-m-p-nokton-50/

しかし。

ブラックマジック6KだEOS R5が8Kだの騒いでいる2020年現在の視聴者の基準からすれば、流石にフルHDの25pが上限なM-Pは力不足感があることは否めません。

MotionJPGとかいう懐かしい形式で、情報量的にも劣ります。

グレーディングはブロックノイズとの戦いでした。

しかし、独特の陰りを帯びた映像はまさにシネマのそれ、フルサイズセンサーの精細感もあり、レベルの高い映像が出来上がったなと感じます。

α7RⅢに同じNoktonを付けても、なかなかこの湿度感って出ないんですよね~。

一部35mm画角時には、ZEISSのMマウントを使っています。

スライダーが楽しい!

そして、スライダーですよ!スライダー!

映像の基本は三脚に固定した「フィックスショット」ですが、画角が動くことで映画や大企業のCMのような、高級感のある映像に仕上がります!

こういった動きは最近のトレンドでして、ジンバルでも撮影できますが、どうしても微妙な揺れが生じます。

LEICA M-Pはフルサイズ機の中では(たぶん)最も小型軽量なモデルですが、Canon 5D等の大型フルサイズミラーレスとレンズをジンバルに載せて、プロクオリティの滑らかな映像を撮るのはとても困難。腕力的な意味で。

直線運動では、無理にジンバルを使うよりもスライダーやレールを使った方が簡単かつキレイです。

今回使ったのはビデオグラファーに人気のLIBEC ALLEX S8。

屋外で使うなら80cm長は必要。これ以下だと秒数を稼げません。

5,000円台でも80cm長のスライダーがありますので、こちらでも十分以上に楽しめるかと思います。

パンをするという事で安価なビデオ三脚を使いました。

滝の風圧にあおられてはいますが、三脚自体の実用上は特に問題を感じませんでしたです。