Matsuda Ikuya

静止画と映像の撮影、それに付随する編集や音楽の制作。一眼レフやデジタルシネマカメラ、ドローンを利用した写真撮影・映像制作を行っています。

LEICA M-P Typ240の作例達

LEICA M-P Typ240の作例達

格別

Leica M-P typ 240 + Leitz Summilux 50mm/f1.4 (ƒ/8, 1/60, ISO 400)
Leica M-P typ 240 + Leitz Summilux 50mm/f1.4 (ƒ/2, 1/3000, ISO 200)

2400万画素の画素数がずば抜けているわけではない。ピントはマニュアル、4K動画も撮れない。

それでも、その画には驚かされる。

Leica M-P typ 240 + Leitz Summilux 50mm/f1.4 (ƒ/1.4, 1/60, ISO 400 Black and White Filmmode)

これがLEICA M-P Typ240だ。

「デジタル」M型ライカの意義

これ以上単純化できないほどに単純化された操作系と、神聖ささえ感じる色作りの設計。この二つがライカを傑作たらしめていると思う。

操作性

Panasonic DMC-GX7MK2 + LEICA DG SUMMILUX 25mm f1.4 (f/8, 1/100, ISO 200)

ピント、シャッター、アイリス。これらさえコントロールできれば写真は撮れる。そのことを思い出させるのがLEICAだ。

なにしろ、50年以上前のM2から最新のM10になるまで、ほとんどボタンが増えていない。そんなカメラメーカーは他に聞かない。

デジタルLEICAになってようやくマルチやスポット測光を選べるようになったが、ピント二重像がファインダー中央にあるのだから、中央重点を採用するというのも理にかなっているし、マニュアル時露出計の使いやすさはデジタル機を超えていると思う。

AFも存在しないから、「AF乗り移り速度」といった無駄な設定項目を排除できる。どこにフォーカスするかもお前次第。好きにコントロールしろ、ということ。

SSや露出の知識さえあれば、取扱説明書を読むまでもなく感覚のままに使える。あとは、画角と光を自分の足でコントロールすればいい。

画質

(フィルムライカについては、レンズの性能はともかくボディ自体による描写の違いは起こらないはずなので除外。笑)

デジタルライカの画作りを評価する際、一番の特徴は「ピント面の高解像と、高クロマ/高コントラストながらもなだらかな諧調表現」にある。簡単に言うと、SONYよりも色が濃く、CANONよりも階調に強い。

ZEISS銘のレンズを積んだα7の色味にはやや近いものを感じられるが、いざLEICAの撮って出しと見比べるとクロマが薄い。同じくLEICAのレンズをつけても同様。

SONY α7Ⅲ + LEICA Summicron 50mm/f2.0 (ƒ/2.0, 1/500, ISO 200)

日本製カメラの多くが線でもって物体を表現していこうとするのに対し、LEICAは「色の濃淡」で語る。

ラファエロの宗教画かと思うような、柔らかな世界を作れる。

Leica M-P typ 240 + CONTAX / Carl Zeiss Tessar 45mm/f2.8 (ƒ/2.8, 1/60, ISO 200)

そして、Summiluxをはじめ伝説的な描写性能をもつレンズ群との組み合わせ。

レンズを変えれば、その描写も切り替えられる。人はこれをレンズ沼と言うが、どんな場面でも一貫して「美しさ」は失われない。つまり、優しい美しさはLEICAそのものが持つ個性。

Leitz Summilux 50mm/f1.4 第二世代

Leica M-P typ 240 + Leitz Summilux 50mm/f1.4 (ƒ/2, 1/90, ISO 800)

Leitz Summilux 第二世代は、しっとりと濃厚な色乗りとコントラスト、そして開放f1.4の明るさを持つが、わずかでも絞ることでエッジ感をも手に入れる。現代レンズでは得られない、凄みと優しさを併せ持った一大傑作だ。

Leica M-P typ 240 + Leitz Summilux 50mm/f1.4 (ƒ/2.8, 1/750, ISO 400)

Contax / Carl Zeiss Lenses

Leica M-P typ 240 + Leitz Summilux 50mm/f1.4 (ƒ/1.4, 1/90, ISO 400)
Leica M-P typ 240 + CONTAX / Carl Zeiss Tessar 135mm/f2.8 (ƒ/2.8, 1/125, ISO 400)

CONTAX / Zeissのレンズでは、更なる濃厚さと柔らかさを見せてくれる。

シャドウ・ハイライト部のカーブが緩やかで、黒を潰さない、白を飛ばさない。

Voigtlander Nokton 50mm/f1.1

Noctiluxの代替(いい意味で)としてよく名の挙がる、Voigtlander Nokton。

Leica M-P typ 240 + Voigtlander Nokton 50mm/f1.1 (ƒ/1.1, 1/90, ISO 200)

LEICA製レンズほどの「なんでも作品にしてくれる万能感」は無いが、柔らかさは健在だ。

Leica M-P typ 240 + Voigtlander Nokton 50mm/f1.1(ƒ/2.8, 1/1500, ISO 200)

LEICA M-P Typ240は、フィルムMとデジタルM、双方の利点を持った機体だ。

操作系は、ライブプレビューやレリーズ後プレビュー機能をオフにすればフィルムライカと全く変わらない。

シャッタースピードは手振れを起こさない速度(1/60以上が無難)に固定し絞りで露出を調整し、ピントを取るだけ。

自分で好きなように現像できるのはデジタル≒RAWの利点だし、ライブビュー撮影も可能、Full HDとはいえ動画も撮れる。

これがM10になると、動画機能こそ削除されたが、ISOダイヤルが搭載された上に高ISO耐性もかなり引き上げられ、よりデジタル機らしさが加わったように思う。(正直、便利だろうなとは思っているが。笑)

Panasonic DMC-GX7MK2 + LEICA DG SUMMILUX 25mm f1.4 (f/8, 1/100, ISO 200)

撮影終了後にPCプレビューする際には、AFも手ブレ補正も無い故に自分の技量がもろに感じ取れる。

一枚一枚に一喜一憂しているが……すべてがうまく噛み合ったとき、LEICAやZEISSレンズを積んだフィルムカメラで感じる、現像した写真を見て「うわっスゲエ!」となる感覚を楽しめる。

半年使ってきて、時には「文句のつけようがない」一枚も撮れるようになってきた。

だが、失敗写真もまだまだ多い。自分の技量が足りない。精進して、上手くなりたいと思う。

About The Author

198
1999年生まれ、福井県出身。

4歳よりバイオリン及びピアノを学び、絶対音感を持つ。14歳からはギターとドラムスを楽しむ。米国Los AngelsにあるMusicians Institute Hollwood校にて音楽を学びつつ、Hollywoodの制作スタジオに出入りした経験から映像制作にも活動を広げる。

現在はフリーのカメラマン、音楽プロデューサーとして、音楽制作と映像撮影、グレーディング等手広く活動を行っている。

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