Matsuda Ikuya

静止画と映像の撮影、それに付随する編集や音楽の制作。一眼レフやデジタルシネマカメラ、ドローンを利用した写真撮影・映像制作を行っています。

サウンド動画あり!Nx Ocean Way Nashvilleを詳細レビュー。

サウンド動画あり!Nx Ocean Way Nashvilleを詳細レビュー。

先にまとめ

  • 宅録の音楽制作だけでなく、番組やCM音調にも使っているが、帯域や張り付きもわかりやすくモニター用に問題なく使える。
  • 聴感は大音量で埋め込みスピーカーを鳴らした際の躍動感も感じられ、とてもいい。

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僕はWAVES Nxのヘビーユーザーである。

Nxとは、ヘッドホンモニターに専用ソフトウェアを挟むことにより

『音響処理された空間でスタジオモニターを鳴らした音にして聞く』

ことができるシステムだ。

特別なハードウェアは必要ない。DAWで使うならばプラグイン/PC上であればアプリケーションのインストールだけで使用可能。MDR-7506やATH-M50xなど海外でメジャーなヘッドホンには、そのヘッドホン専用の処理でより正確なモニターを得られる機能もある。

ヘッドフォンEQ補正に対応したモデル

以下リストの通り。これ以外の機種でも空間処理の恩恵は受けられる。

  • Audeze EL-8
  • Audeze iSINE 20
  • Audeze SINE
  • Audio-Technica ATH-M50x
  • AKG K-702
  • Beyerdynamic DT-880
  • Beyerdynamic DT-990
  • Sennheiser HD-280pro
  • Sennheiser HD-600
  • Sennheiser HD-800
  • Shure SRH-440
  • Sony MDR-7506

現実世界での頭の動きに合わせ、モニター音も上下左右に振るという「よりバーチャル」な事をするにはHead Trackerという機器が必要になるが、ノートPCや外付けのWEBカメラなどを持っているならば、その映像から顔の角度と向きを計算してこれを代替することもでき、この機能を使わずにただ音響を再現するだけにする事もできる。

モニタースピーカーとしてFOCAL Shape 65とMSP3を置いてあるものの、部屋鳴りまで含めてのモニター環境なので正直Nxを使った方がいい。

Nx Ocean Way Nashville

今回導入したのは「Nx Ocean Way Nashville」。

米テネシーに所在する、世界最高峰のレコーディングスタジオのコントロールルームを再現する。

コントロール

STUDIO MONITORS

「HR5」はコンソール上に置かれているスモールモニター(ちなみに市販されている笑。ペアで40万ほど)、「HR1」はスタジオの壁そのものに埋め込まれたラージモニター。

ROTATE STUDIO

顔を振ったように音が変化する。(もちろん基本は0゜としておく)


使い方

DAWのマスタートラック最終段に差すだけでいい。

UAD-2プラグインにはOcean Way Studiosというものがあり、米ロサンゼルスにあるUnited recording studiosのレコーディングブース音響を再現するが、Nx Ocean Way Nashvilleについてはコントロールルームの音響がターゲット。

ちなみに、このUnited recording studiosの旧称はOcean Way Recording。紛らわしいが、これらは同じ系列であるものの別の場所にあるスタジオである。

Nxシリーズには現在3つのバリエーションがあり、

そして今回の「Nx Ocean Way Nashville」がある。

僕がこれまで使っていたのは「WAVES Nx」無印で、バウンス時以外はProToolsのマスタートラックにも入れっぱなし。ブラウジングやDaVinci Resolveでの映像制作時にも、UA Appoloの物理アウト前にNxを挟んでいて、PCを使う際には実質常にNxを通して音を聞いていることになる。

ヘッドホンとスピーカー、その違いを埋めてくれる

何故これが必要かというと、ヘッドホンの聞こえ方とモニタースピーカーの聞こえ方は根本的に違うからだ。

きちんと設計されたレコーディングスタジオ、、特に埋め込みスピーカーがある部屋と比べるとよくわかる。

どんなに高価なヘッドホンでも、スピーカーが耳の至近にある構造は変えられない。良くも悪くも音が近く、各楽器が分離して聞こえる。

それに対して、スタジオはスピーカーと部屋の鳴りを含めて聴感を調整されているので、キックのローは「ズドンッ」という感じで腹に響くほどに轟いて聞こえるし、スネアのリバーブは「スパァァン」と抜けて聞こえる。

全く聞こえ方が違うし、用途が違う。

レコーディング時には、個々の出音やノイズをチェックするのでヘッドホンやスモールモニターを使うが、MIX時に必要なのは楽曲のステレオ空間全体を俯瞰できるモニター環境なのだ。

ヘッドホンとスピーカーの使いわけ

正しい音を聞くことは、MIXのスタートライン。同じパン位置でもEQで上下が作れるし、プロとアマチュアのMIXにある違いは、空間系の使い方と言われている。

正確なサウンドというよりも、正確な空間把握を意識してMIXしてみると、上達が早いと思う。

About The Author

198
1999年生まれ、福井県出身。

4歳よりバイオリン及びピアノを学び、絶対音感を持つ。14歳からはギターとドラムスを楽しむ。米国Los AngelsにあるMusicians Institute Hollwood校にて音楽を学びつつ、Hollywoodの制作スタジオに出入りした経験から映像制作にも活動を広げる。

現在はフリーのカメラマン、音楽プロデューサーとして、音楽制作と映像撮影、グレーディング等手広く活動を行っている。

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